本文へ移動

会長挨拶

会長挨拶

一般社団法人 東京電業協会 会長 西山 勉
 一般社団法人東京電業協会は、日本で最も歴史のある電気設備工事業の団体として、社会基盤を支えるライフラインの一翼を担っているという誇りを胸に、今日まで業界の地位向上・発展のために尽力してまいりました。

 振り返りますと、昭和5年、金融恐慌、そして世界大恐慌も加わった未曽有の不況により工事需要が減少する一方、工事業者が増加したことによる過当競争が展開されるという事態を乗り切るため、「東京電気工事請負業組合」(会員39社)として設立されました。戦時下の昭和15年9月には「東京電業懇話会」と改称、そして、戦後復興期を経て昭和35年11月には任意団体から社団法人に移行し、従来にも増して積極的に活動を展開してまいりました。

 以来、高度情報化・グローバル化が進展する中、オイルショックやバルブ崩壊、金融不安など変転する社会経済の荒波にもまれながらも、業界が一致団結してあらゆる困難を克服し、堅実に協会活動を続け今日に至っております。これもひとえに、協会の歩みを支えていただいた会員各位のご努力と、関係官公庁、団体の皆様のご支援ご協力の賜物と心より感謝申し上げます。

 現在、私たちは「人類にとって戦後最大の危機」ともいわれる新型コロナウイルス感染症拡大の危機に直面しておりますが、このコロナ禍に打ち勝ち、乗り越えていかなければなりません。まだ少し時間はかかるかもしれませんが、今後、国や東京都、関係団体とも連携しながら、国難ともいうべきこの事態を何とか克服し、いち早く日常を取り戻すべく取り組みを進めていきたいと考えております。

 また、業界の喫緊の課題でもあります建設業の将来を担う人材の確保・育成をはじめ様々な課題についても、週休2日の実現や長時間労働の是正など「働き方改革」が着実に進んでいくよう取り組みを進めるとともに、協会設立以来進めてきた分離発注の更なる推進や現場のゼロ災害を目指した安全への取り組み等についても引き続き積極的に展開してまいります。

 今後とも、会員の皆様とともに力を合わせて課題や困難を乗り越え、活力と魅力に満ちた業界のより一層の発展に向けて歩んでいきたいと考えておりますので、関係者各位の引き続きのご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 最後に、皆様の今後の益々のご発展とご健勝を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。